タイの入国制限緩和について

タイのプラユット首相は12日、新型コロナウイルス対策で導入した外国人の入国禁止措置の緩和を検討するよう関係機関に指示した。まずビジネス関係者と医療観光者の受け入れ再開を検討する。国内の感染が抑えられてきたことから、夜間外出禁止の解除も決めた。

12日に開いた政府のコロナ対策会議後の記者会見でタウィーシン報道官が明らかにした。タイには日系を含む多くの外資企業が進出しており、医療観光の拠点でもある。入国を希望する外国人が多く、首相は受け入れ再開の具体策を提案するように関係機関に求めた。

会議では協定を結んだ国同士で、隔離期間なしで往来できるようにする「トラベルバブル」についても議論した。日本や中国、韓国、オーストラリアなどが候補に挙がっているものの、結論は出なかったという。

活動制限を15日に追加緩和することも決めた。午後11時~午前3時の外出禁止を解除し、飲食店での酒類提供も認める。5月以降、段階的に緩和しており今回が第4弾となる。感染リスクが高いカラオケ店や風俗店は営業禁止が続くが、経済活動はほぼ正常化する。

タイの12日の感染者は新規4人、累計3129人となった。新規感染者の大半は外国からの帰国者で、国内では18日間連続で確認されていない。

日本経済新聞より

関連記事

PAGE TOP